諸天神の部

双身毘沙門天

法華経義疏にて「常に如来の道場を護りて法を聞く、故に多聞と名づく」とあり、金比羅な別名をもつ。須弥山第四層北の水精宮に住み、四天王の一人。夜叉羅刹などを支配して、国土及び人間界を守護し、手に持てる塔より、無量の財宝を出し、衆生に福徳を授ける。古来、この天は常に吉祥天と関連せしめ、夫婦の如く説き、更に大黒天を加えて三尊合行(三面大黒天)となす場合もある。