チベット・モンゴル仏像の部

緑度母(緑ターラー)

緑度母は、観自在菩薩(聖観音)のことで、これを基本に十一面観音、千手観音、如意輪観音など様々に形を分化した。また聖観音は変化観音と区別するため正観音とも呼ばれる。 この尊は金剛法菩薩(ヴァジュラダルマ)と同じで、金剛界曼荼羅十六大菩薩のうち阿弥陀如来四親近の代表であり、未敷蓮華を手に持ち、大悲の徳をつかさどる。一般には、この緑度母の法を修すれば、災いを逃れ、罪業を消滅し、財宝を得て、長寿になると信じられる。