祖師・高僧の部

役小角(役行者)

舒明天皇の6年に大和国に生まれ、幼くして聡明で、広く典籍を求め、教義に精通し、三宝に帰依した。後、大和の生駒山、紀伊の熊野山で苦行し、30歳の時、葛城山に登り、孔雀明王を安置して修行した結果、神験を現す。文武天皇の2年、事実無根の訴えにあい、伊豆に流され、釈放されてからは京に戻り、修験道を開祖する。後、九州豊前にて法力を現すが、その後の消息は定かでない。従者を前鬼・後鬼という。寛政十一年正月、神変大菩薩の称号を賜わる。