菩薩の部

青頸観音菩薩

青頸(しょうきょう)観音は3面4臂で正面が慈悲、右が獅子、左が猪の面相をなし、蓮華、法螺、輪を持つ。インドのシヴァ神の影響を受けた観音。(昔、神々と阿修羅は不老長寿の霊薬(アムリタ)を得る為ヴァースキ竜王を巻き付け、曼荼羅山に登った。この時、双方は両端を引っ張り大海を攪拌した。すると、その中からアムリタをはじめ、色々な物が生まれた。この大海を攪拌の際、神々と阿修羅の両方から引っ張られたヴァースキ竜王は苦しみ、岩を噛み、猛毒を流出した。この猛毒は全世界を焼き尽くそうとしたので、シヴァ神が猛毒を飲み干し世界を救った。この為、シヴァ神の喉は焼けただれ、以来青い頸になってしまった。