菩薩の部

如意輪観音菩薩

如意宝珠の三昧に住し、手に如意宝珠を持して一切衆生の願い、延寿、安産、徐難の功徳を満足させる。右側第一手は思惟。第二手は如意宝珠を持ち、一切衆生の願いを満足。第三手は念誦を持ち、身近な人々の苦を抜く。左側第一手は光明を照らし、不動を標示。第二手は蓮華を持ち、非法を浄める。第三手は輪を持ち、法を転じる。六臂の体は六道に遊び大悲の方便をもって、諸々の苦を断ず。造形として六臂の密教以前のものとして一面二臂のものがある。